投資本の殿堂!!敗者のゲームについて書評してみた!

こんにちは!

 

田舎でのんびりしている、やすです!(@yastyan)

 

本日は、名著「敗者のゲーム」について書評を書いていこうと思います。

 

 目次

 

 

名著「敗者のゲーム」とは

「敗者のゲーム」は投資のバイブルとして知られており、1985年の初版以来、全米で100万部を超える超ロングセラーです。
著者のチャールズ・エリスはイェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀のMBAを取得、ニューヨーク大学でPh.D.取得。ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキンジェンレットを経て国際戦略コンサルティング会社グリニッジ・アソシエーツを創設しました。

 

敗者のゲーム?

“敗者のゲーム”という意味ですが、著者は資産運用をテニスに例えています。

プロ(機関投資家)のゲームを“勝者のゲーム”、アマチュア(個人投資家)のゲームを“敗者のゲーム”として、プロは得点を勝ち取って勝負が決するのに対し、アマチュアはミスにより得点を失い勝負が決まるとしています。

つまり、アマチュアのテニスの試合は、ミスが勝敗に一番関わってくる重要な要素であり、見事なプレーで勝敗が決まるわけではないということです。資産運用も同様であるとしています。

著者が言いたいことは、負けない方法を考えろってことです。
従って、著者は市場を上回ろうと考えるのではなく市場平均を下回らない方法について言及しています。

そもそも市場とは機関投資家が作り出しているものなので市場=機関投資家とも言えます。そのため、機関投資家も市場平均を上回るリターンを出せるケースなんてほとんどないのです。

もちろん、市場平均を上回る投資家がいることも事実です。しかし、それは短期的なものであって、長期に渡って市場平均以上の成績を出せるファンドはほとんどありません。

重要なキーワード

僕がこの本を読んで、大切だと思ったキーワードを以下に列挙します。

 

・時間を味方につける

投資において、投資期間の長さは複利効果を得るためにとても重要ということは有名です。以上に加え著者は、「時間」は運用においてアルキメデスの梃子の役割を担っていると述べています。

理由としては、時間は平均収益率の周りに分布し、現実の収益率が発生する範囲は時間の影響を大きく受けるからとしています。

簡単に言ってしまえば、物事は長期間のデータから見れば平均値に収束していく(平均回帰性)ということなのです。

天気予報を例にすると、明日の天気を予想するときに過去のデータを参考にするとします。

この時に「1日前」「1週間前」「1ヵ月」「1年前」とデータを遡れば上るほど規則性が見られて予測もしやすくなってくると思います。

運用も同様に、上がり下がりはあるにしろより多くの過去データを取ればその一般的なパターンを理解できるようになります。

そのため、長期的な運用を目指せば、パターンを過去のデータから推測することができ短期的な暴落に悩まされる必要もなくなると著者は言っています。

 

・マイルールを作る

運用を行うにあたって、常に冷静でいることが重要になってきます。

株価が上がった、増配当が決定した、などの情報が入ったときに自分の投資におけるルールがないとついつい買ってしまったり、狼狽売りをしてしまったりと残酷な結末になってしまうかもしれません。

著者曰く、「運用における誤った行動はほとんどの場合、投資家自身の目的がはっきりせず、証券市場や投資そのものについての理解が不十分であることから引き起こされる。多くの場合、運用基本方針は曖昧で、また短期間に決定されている。特に、異常に厳しい市場条件の下でプレッシャーを受けているときや逆に市場が好調すぎて浮かれている時に、そういうことが起こりやすい。」

投資についてしっかりと理解し、自分が投資を行う目的を明確にすることで相場の乱気流に飲まれることなく平穏な生活を送れるようになります。

そのため、運用における課題としても「マイルール」を熟考するべきとしています。

 

・コストはなるべく抑える

 投資運用における最大の敵といっても過言ではないのは手数料(コスト)です。

投資信託の手数料を例にとり、手数料が1%の場合(A)、手数料が0.5%の場合(B)を比較してみたいと思います。

 

総資産1000万円あるとし年率リターンが4%とします。

 

Aの場合、リターン-手数料=3% 1000×3/100=30万円

Bの場合、リターン-手数料=3.5% 1000×3.5/100=35万円

 

1000万円を例にするとたった0.5%で5万円の差に繋がります。

前述しましたが、機関投資家でも市場に長期的に勝てるのは稀です。

 

個人的な意見としては、アクティブファンドにおけるメリットは、あまり無いのかなぁと思ってしまいます。

 

当本でも、インデックスファンドの優れた点を細かく書かれています。

 

 

おわりに

以上、「敗者のゲーム」の書評でした!

しっかり、投資について理解してマイルールを作ることが大事ということがこの本から得たことです。皆さんはマイルールがありますか?

今後の運用の参考になれば幸いです!

 

 

 

 

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